どんなにまじめに取り組んでも成績の上力らない人が居る。受験勉強なら要領というものがあるのだが、仕事となると勝手が少し違ってくる。要領で仕事をこなしているうちは本物ではない。反面、自分の適性を知って仕事に取り組めば、かなりの成果を上げることが可能だ。
適性という表現が適切かとなれば、それも少し怪しい。うまく表現できないが、自分自身が活かされる場所をみつけると考えてみよう。かっこよくいえば、「自分という経営資源をどう仕事に活用していくか」ということである。仕事は、自分を最大に輝かせてくれるものと考えることができれば、こんなに幸せなことはない。
たとえば、仕事をみる視点を変えてみるのも、一つの方法である。自分自身を一段上のレベルに置き、担当する仕事を眺めてみよう。そうすれば、仕事の細部がみえてくるのではないか。上司に提案する、あるいは新しい取り組み方法を考える。仕事そのものに広がりが出てくれば、それだけ自分を活かす場がひろがったことにつながるだろう。
小さくまとまっていたのでは、成長は望めない。環境が人を育てるとはよくいったもので、自分をどこで活かすか。どんな環境に身を置くかでも違ってくるだろう。自分を中心に置いて、組織そのものの状況にまで目を配る。
伸びやかに、しなやかに自分が動けないようなら、それはあなたにとってふさわしい環境を得ていないのである。自分を活かすー自分の適正な居場所をみつけることである。居場所探し、自分を活かせる場所をみつけられるかどうかが、これからキャリアメークを続けていくうえで重要なファクターになっていくことを忘れてはならない。
他人から指図されるわけではない。自分が自分の人生を支配し、経営する。その決意をもってかからなければ、キャリアメークなど到底覚束ない。組織に所属しながら、自分のことをちゃっかり考えていくなど、そんな器用なことはできないと思われるか もしれないが、自分を軸に物事を考えれば、バランス感覚も身につくものである。他人にあわせているうちは、いつまで経っても自分がみつからない。自分を活かすことができなければキャリァメークはできない。