社長の責任とは何だろう。それは、
①会社に利益をもたらすこと
②従業員の幸福を守ること
③顧客を満足させること
④社会に貢献すること
の4つに尽きる。この4つの目的に向かって2代言社長はとにかく自分を磨くことだ。雑巾がけの毎持ちで始めることだ。自分を磨くために会計事務所のセミナーに出たり、信頼できる各界の先輩など、業界が違ってもよいから悩みが相談できる場を持つことなどが有効な方法の一つである。そして、自分に宿題を課すことである。
ちなみにエグゼクティブ・コーチの場合は、個人及び会社の課題に応じてテーマを設定する。
例えば「経営力を向上する」というテーマの下
①自己を知る
②経営者の心構え、目指すリーダー像
③人間力の開発④組織基盤の見直し
⑤自己改革⑥将来とのギャップ、明日への準備等々に取り組んでいる。
コーチとは古来優れた武将には優秀な軍師がついたように、「2代目社長にとっての心の軍師」と呼ぶべき存在となる。
「2代目社長がどうあるべきか」に対する、忠実な家庭教師かつ熱烈なサポーターとも表現できるかもしれない。身近なところにそうした存在がいてくれることは心強いだろう。しかし、何よりも大切なことは、2代目社長自身が学ぶ意欲と謙虚な姿勢を忘れないことなのである。
日本の将来は何となく閉塞感で暗い。日本を支えるのは中小企業だ。2代目社長が頑張れば、日本の未来は明るい。従業員一人ひとりを「愛し」、衆知を集め、夢とビジョンと哲学を語り、全員を巻き込んで成果を上げていくリーダーになってほしい。そうすれば会社は輝かしく成長していく。
人生は一度。2代目社長には”楽しく、明るく、爽やかに”行動していってほしい。