ゴールを設定し、アクション・プランを実行するにはモチベーションをいかに高いレベルで維持するかである。
モチベーションという言葉は、最近、サッカー選手などがよく使っている言葉なので、一般的に知られるようになったが、簡単にいえば「燃えるような情熱」のことである。目的を達成するために、情熱をもってことにあたる。かなりのスタミナを要することであるが、この力を気持の中に呼び起こして、キャリアメーキングに邁進してほしい。
モチベーションをかき立てるものは何か。これに関して少し考えてみよう。人間がやる気になるのは、その背景に「功名心」があるケースが大半を占めている。人間の欲求にも密接に関連することであるが、人にほめられて嫌な気持になる人はいない。
特に、最近の若者は、ほめられたい症候群に冒されているようなところがある。裏を返せば、打たれ弱い。少し怒られるだけで元気をなくしてしまう。少しほめられると有頂天になる。リスクをそれほど負わないのに、「Look at me」の欲求は非常に強いのである。
①人から愛され、ほめられる
②仕事で成果を上げてほめられ、満足に浸る
③他人から認められる
④グループで認められる
ほめられる状況がやる気につながるケースは少なくない。しかし、こうした状態から生まれるモチベーションはそれほど長続きするものではない。一過性のもので、持続性がないといえるだろう。ようやく仕事のコツがわかったかと思って期待していると、状況が変わったとたん、元に戻ってしまう。何度も期待を裏切られることがあるのだが、その原因は、成功体験が本当の実力として蓄積されていないことの表れといえる。
そこで、モチベーションを最大に発揮できる要因が何かと考えてみると、「個
人の欲求」を実現してくれるものだということがわかった。おそらく、報酬による評価が最も効果的ではないだろうか。きれい事でなく、実質的な問題としてとらえてみると、いくら稼ぐことができるかが、モチベーション維持に効果を発揮する。
ゴールの一つに、得るべき報酬の目標がある。これをターゲットに、強く意識することで、モチベーションは飛躍的に向上するだろう。さらに、行動に伴う恐れを克服することである。怖がらないで実行する。最後は自分を強く信ずる心が、モチベーシヨンを支える重要なファクターになるといえる。