ゴールを設定すれば、次は、その実現に向けたアクション・プランである。パソコン全盛の時代なので、やるべき事柄を書き出す作業に取り組んでほしいと思う。そして、プランが完成したら、即実行である。
計画の立て方は、まず、期間を限定した目標の設定を行なってほしい。
①課題(目標・テーマを具体的に)
②目標期限
③必要な学習や研修などの予定
これらをまず書き出してみる。さらに、計画表とは別に、課題ごとに進捗状況を書き込めるチャートを準備しよう。アクション・プランの中で重要なのは、計画がどの程度進んでいるかを常にチェックすることである。生産ラインの計画表とは異質のもので、自分のレベルがどのあたりに到達しているのかを理解するためのもの。さらに、計画のデッドラインを明確にして、自分自身の心の中に締め切りを設けるために利用してほしい。形式にこだわる必要はない。自分だけが理解できればよいのだから。
計画を立てたらそれでおしまいというのではなく、心の中で、いつも気にかかる出来事にしなければ意味がない。受験勉強で経験があると思うが、計画倒れは許されないのである。
アクション・プランを有効に活用できると、いま、自分は何ができるようになったのか、あるいは、何ができないのかを瞬時に把握することができる。常に、客観視できる材料を自分の中にもっておくことが重要である。
さらに、一カ月に一回くらいは、アクション・プランを前に考える時間をつくる。
キャリァメーキングは、継続性をもった自己の鍛錬であるから、この問題から逃げてはいけない。チェックシートを前にして、自分を観察する。ときには励まし、ときには叱嘩激励する作業を一人でやらなければならない。
ノルマを一つクリアすれば、キャリアが一つアップする。繰り返し続けていると、励みになってくる。これは、やった者にしかわからない喜びだ。人間は不思議なもので、何か達成できると、それだけで元気になれるもの。日々の努力が楽しみに変わる。
だまされたと思って、自分に思いっきり負荷を掛けてみよう。己との対決で導き出したゴールである。何とか達成できるように努力しよう。