あなたの人生はあなただけのものである。決して、他人のために存在しているわけではない。会社のために働くわけではないこともわかりきっていることだ。自分のために働く、働いた成果に対して、正当な報酬をもらう。そのために、キャリアのアップを図る。
こうやって整理すると、実にシンプルな理論が構築できるのだが、頭の中でいくらわかっていてもなかなか実行できない。キャリァメーキングのハウッウをわかりやすく説明しようと考えているが、結局、やる気を持続させる精神論を語る以外に方法がなくなってくる。
しかし、やる気というものは、いくらその重要性を話したところで、実際に行動するのは本人次第。ここでは、どうすればやる気を起こすことができるかを考えなければならない。精神面では、自分を律する気持、すなわち自制心をもつ以外に方法はない。ならば、どうすれば自制心を喚起できるかである。
テクニカルな部分に目を向けると、優先事項をいかに明確に自覚するかである。いまやるべきことが何かをしっかりと考える作業が必要である。つねに、アクション・プランを点検して、取り組む課題を把握しておくことだ。いつも頭の中で考えていることが大切で、それが自然に実行できるようになれば、自制力も同時についてくるだろう。
さらに、時間を上手に使うことである。通勤電車の中でできること、眠る前にできること、朝起きてから出社するまでにできること、時間は自分のペースで使えるようになりたいものである。時間管理が上手な人は、必ず成果に結びつけることができる。
長時間勉強するだけが、成果を得る方法ではない。限られた時間内に、最大限集中するほうが効率は上がる。分刻みのスケジュールをこなしながら仕事ができる人は、時間の使い方と、集中の仕方がとてもうまい。企業のトップが、いかにして時間を有効活用しているか。あるいは、売れっ子の作家がどんな時間の使い方をしているか。
雑誌の特集記事などをみれば、時間の使い方に関するハウッウはいくらでも氾濫している。その中から、自分にマッチするものを選んでトライしてみよう。
人真似が、次第に自分のものになることはよくある。真似の上手な人は、うまくなるのも早い。あれこれ挑戦する中で、自分の形ができ上がる。自制心は、そのプロセスの中で構築できるものと信じて頑張ってみよう。